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髙田延彦が「RIZIN.18」を振り返る。

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堀口には「また階段を上がる姿を楽しみにしている」

 元総合格闘家RIZINの解説を務める髙田延彦が「RIZIN.18」から一夜明けた8月19日、自らと弁護士で元衆議院議員横粂勝仁氏がMCを務めるインターネット配信番組「髙田横粂の世相談義」で大会を振り返った。

 メインではRIZINとBellatorの2冠王者である堀口恭司朝倉海が対戦。朝倉が1R1分8秒でKO勝ちを収めるという波乱の結末となった。

 髙田は「順当に行けば堀口恭司だが、朝倉海はそれをひっくり返す何かを持っている危険な相手という見方はしていた。兄の未来選手も非常に戦略家で分析能力の高いファイター。二人三脚で徹頭徹尾、堀口選手の弱点や癖から生み出される隙を研究しながらタクティクスを構築してきた。いくら戦略を練ったとしてもそのとおりにパフォーマンスできなければ絵に描いた餅、机上の空論。それをできるファイターだった。ハートの面でも恭司の名前に惑わされない、ビビらない。“この強さは幻想だ”と言える人は他にいない」などと朝倉とその陣営を絶賛した。

 堀口については「朝倉の狙いすましたような右の突き抜けるようなクールなストレートで記憶が飛んだと思う。目に出ていた。それでもあの状態でなんとか組みつこうとしていたし、パンチを振り回していた」と劣勢の中でも懸命に勝利の糸口を探るようなファイトを評価。そして「日本のMMARIZINは彼が来たことで風景が変わった。彼の功績にもういちど我々は襟を正して敬意を表さなければいけないと思った。また階段を上がる姿を楽しみにしている」などと話した。


髙田は前日計量で立会人を務め、2人を最も近くで見ていたのだが「微妙に体調がベストかベストでなかったかは選手は言わないから分からないが、私の想像ですと(堀口には)メンタルの部分で“嫌だな”っていうのがあったのかなあとは思う。前日計量では僕から向かって右に恭司、左に海がいたけど、海のほうが“今ゴング鳴ってもできる”っていう体温が伝わってきた。それくらい心技体ができあがっていた」と振り返った。

 再戦にあたっては「当然タイトルマッチで近い将来組まれるのは間違いない。もう一回やったらどうなるか分からない。やることは間違いないので楽しみに待ちましょう。どうせやるならちょっと時間をおいて焦らしてもらって、大晦日、一年の締めくくりに見たいというのが個人的な意見。そこに向かって堀口選手がどういうふうに肉体と技術と一番大事なメンタルを整えてリングに向かってくるか。彼なら万全な状態で戻ってくると思う」と再戦に思いをはせた。

 また番組の終盤には「あくまで個人的な希望。RIZINとは全く関係ない」と断ったうえで「那須川天心vs朝倉海の試合が見たい」と口にした。